2020年06月24日

円町店で明治29年の一円銀貨を買取させていただきました!

【一銭を笑う者は一銭に泣く】ということわざがあります。

本当に一銭を軽んずるというものではなく、ここでいう一銭というのは「僅かなお金」であるのですが、

このことわざ、時代とともに貨幣の最小単位が銭ではなく円になったことから、最近では

【一円を笑う者は一円に泣く】と変遷していったみたいですね。

 

前置きが長くなりましたが

みなさまこんにちは、チケット&ブランドリサイクルトーカイ円町店の小島です。

 

 

本日は一円銀貨の買い取りについてご紹介させていただきます。

 

 

それでは早速見ていきましょう。

 

1.本日の買取商品と買取価格

2.査定のポイント

3.買い取りの際に必要なものは?

4.どんなところで査定するの?

5.その他特記事項

 

 

1.本日の買取商品と買取価格

 

本日の買取商品】

商品名:明治29年 新一円銀貨(小型)

素材:銀900 / 銅100

重量:26.96g

直径:38.1mm

付属品:紙ケース(コインショップのもの)

状態:Aランク(弊社基準)

買取価格:4,000円(相場によって変動)

 

1896年(明治29年)に発行された銀貨です。

一円銀貨は国内での流通ではなく対外の貿易専用の銀貨として1871年(明治4年)に発行されましたが、当時はデザインが全く異なり、表裏に竜と旭日を原画としたものが採用されました。

銀貨の年号は【明治三年】になっています。

 

これを旧一円銀貨と呼びます。

 

対して明治7年からは新一円銀貨として裏面に【一圓】と書かれたデザインになり、更に明治20年の途中から同じ量目で直径が異なる(小型)の新一円銀貨が流通します。今回の明治29年のものはこの新一円銀貨(小型)になります。

 

トップの画像は【一圓】が分かりやすいようあえて裏面を載せていますが、表面はこのようなデザインです。

・大日本帝国で明治二十九年に発行

・416グレイン(26.96g)

・一円

・900で銀が90%使用されている

など、様々な情報はここに網羅されています。

 

ちなみに円の英語表記が【EN】ではなく、なぜ【YEN】なのかは分からないそうですね。私は円の下の単位である銭の【SEN】に文字数を合わせたのかなとか思っていますがw

 

いや、話が脱線しました。

 

次にこちらをご覧ください。

裏面の一圓の左にある〇に銀の刻印、これが何かと言いますと

先述の通り一円銀貨は貿易専用の貨幣として誕生したのですが、明治11年からは国内での流通もできるようになりました。しかし明治30年に政府は諸々の事情により一円銀貨の通用停止を決めてしまいます。

とはいえ既に台湾や朝鮮など外地では盛んに流通していたため、すぐに通用停止とはできずで、〇に銀の刻印を打刻したものを外地でのみ流通できるようにしました。まぁ結局混乱は収まらずで翌明治31年にはこの打刻も廃止になってしまうのですが。

 

というわけで、今回の銀貨はその打刻がなされたものですね。

貨幣の歴史を紐解いていくのも楽しいです。

 

 

2.査定のポイント

 

古銭の買取価格は大きく2つの要素で決まります。

一つはその希少性、もう一つはその状態です。

 

まず希少性について

 

今回買い取りした一円銀貨は現行貨幣ではなく【近代通貨】と呼ばれる現在は廃貨になっているものです。

 

なのでこの銀貨を100枚集めても100円にはなりません。

※むしろ昨今の銀相場を考えると大損ですw

 

 

現在でもそうですが、貨幣は世間での流通量に応じて発行枚数を調整しますので、発行枚数には年によって大きな差が生じます。発行枚数が少ないと希少性が高まり、かつその保存状態がいいものになると収集価値があがるというわけです。この一円銀貨でも発行枚数が極端に少ない年であれば100万円をはるかに超える金額で取引をされることもあるようです。

 

今回の明治29年はかなりポピュラーな存在ではありますが、それでも素材の銀の価値以上の付加価値があります。

 

 

次に、状態について

 

一円銀貨に関しては当時の規定に沿った鋳造がなされていますので、その直径や重量などはきっちり決まっています。

 

それらの情報に合致しているかどうかを実際に測定して確かめていきます。

 

既に廃貨のため、レプリカの作成そのものは違法ではないので、収集目的のレプリカや、もろもろの事情で製造されている偽造のコインも非常に多いですが、それらをきっちり見分けていきます。

 

側面のギザギザを見たりもしますよ

 

このようにして、しっかりと状態を見極め、かつその希少性などを現在の市場流通価格などから判断し、お客様へのお見積価格を提示する流れとなります。

 

古銭ですので基本的に付属品などはありませんが、モノによっては鑑定機関の鑑定書がついているものであったり、他のコインショップで購入したときのパッケージごとお持ちいただいたりといったことがあります。

パッケージ未開封の状態でお持ちいただきました。

 

 

今回は銀特有の硫化による黒変があまり見られないなど貨幣自体の保存状態が非常によかったため、市場価格などから上記の4,000での買い取りとなりました。

 

貴重なお品をお譲りくださりありがとうございます。

 

 

3.買い取りの際に必要なものは?

 

貴金属、ブランド品、洋酒などのリユース商品の買い取りの際には身分証明書が必要になります。

弊社の社内規定により身分証明書として有効なものは

・運転免許証

・健康保険証

・パスポート

・写真付住民基本台帳カード

・国民年金手帳

・身体障害者手帳

・在留カード

・敬老乗車証

などとなります。

これらは初回だけでなく、毎回必要になります。

注意点としては、【マイナンバーカードおよびその通知カードは身分証明書として有効でない】ということです。

また、【未成年の方からのお買い取りも行っておりません】

以上、2点にご注意ください。

※ただし200万円以上の金やプラチナ地金、金貨などをお売りいただく場合はマイナンバーカードが必要になります。

 

 

4.どんなところで査定するの?

 

円町店は西大路通りと丸太町通りの交差点の北東角に面している路面店となっています。

 

このため一見査定ができる場所がないように見えますが、実は2階に↓のような専用ブースを構えており、

プライバシーにも配慮した作りになっております。

2名様まで座ることができ、ゆっくりおくつろぎいただける空間となっておりますのでご安心ください。

 

また、よろしければ当店の他の買取事例などもご確認くださいませ。

 

 

5.その他特記事項

 

昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、現在は上記の査定ブース内でも新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ビニールシートをお客様との間に設けたり、定期的な換気、アルコール消毒などをおこなっております。

 

最近までは短縮営業や一部店舗の休業などご迷惑をおかけいたしましたが、現在は全店通常営業を再開しております。

 

精一杯買取させていただきますので、みなさまのご来店を心よりお待ちしております。

 

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みなさまのお越しをお待ちしております。

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【ご注意】

  • 当ブログ記事に記載されている記事内容は投稿当時のものです。
  • 買取の可否、価格は相場等により変動いたします。買取価格が掲載されている場合もその価格は当時の価格になりますのでその価格や買取の可否をお約束するものではありません。
  • 現在の価格や取扱などについては店舗までお問い合わせください。